Jima's イベントレポート『Yuriと鎌田風花の「日常を、わたしだけの物語にする。」フォトレッスン with Nikon』

Jima's イベントレポート

はじめに

こんにちは。
写真家 兼 インフルエンサーとして活動しております Jima(じま)と申します。
今回、2025年6月22日(日)に神戸のメリケンギャラリーで開催された「Nikon Creators in meriken gallery & cafe 2025_Early」について、レポート係として参加しました。
当記事では、当日の様子をお伝えする現地レポートをお届けします。

「Nikon Creators in meriken gallery & cafe 2025_Early」では、4つのワークショップが開催されました。

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※ワークショップの様子

6月22日(日)のワークショップでは、大人気のフォトグラファー Yuri先生と鎌田風花先生を講師に迎え、スペシャルフォトレッスン「日常を、わたしだけの物語にする。」が行われました。

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※Z5IIについて解説する Yuri先生

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※Z50IIについて解説する 風花先生

本ワークショップでは、ニコンから登場して比較的新しいカメラ「Z5II」と「Z50II」のいずれかを2週間貸し出し、参加者が実際に使用しながら撮影を体験できるワークショップです。

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レッスン当日は、午前の部で講師陣による座学が行われ、午後の部では海辺に広がる突堤エリアにて撮影実習が実施されました。
実際に利用する中での気づきなどメモを取る参加者も多く、参加者の集中力の高さに驚きました。

当日のワークショップの様子

午前:フォトレッスン(座学)の様子

ワークショップは午前10時からメリケンギャラリー内の落ち着いた雰囲気の中でスタートしました。

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※撮影時に役立つ設定を知る機会もありました。

はじめはYuri先生パートです。
Z5IIに関する特徴や魅力を体験談をもとに語られました。

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Z5IIは、小型軽量で手に取りやすい価格でありながら、ニコンが多くの機能を詰め込んだ結果「ニュースタンダードフルサイズ」と呼ばれるほどの性能を持っていると紹介されました。

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Yuri先生は「APS-Cやマイクロフォーサーズを使っていた際に、夜や暗いお店での撮影に苦労することが多かったが、Z5(前期種)を使うと感度を上げてもきれいに撮れたり、手ブレしそうに感じても全く手ブレしなかったりすることに非常に感動した」そうです。

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次に新しく登場したZ5IIの優れた暗所性能について熱く語られました。
Z5IIはZ5よりもさらに暗所性能が進化しており、7.5段の手ブレ補正と向上した高感度耐性により、ISO感度 6400でも非常に滑らかな写真が撮れるという強みがあること。

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さらにZ5IIの優秀なオートフォーカス性能について、従来より優れた処理スピードでピント合わせが格段に速くなったと説明されました。
「小さい顔検出」機能を使えば、広大な風景の中に小さく写る人物にもピントが合いやすく、動いているモデルでもブレずに撮影できたという作例に多くの参加者が頷いていました。

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一方、風花先生のパートではZ50IIの魅力を「本気で遊ぼう」という製品のキャッチコピーを含め、語り始めました。
DXフォーマット(APS-C)を採用した、コンパクトなサイズと操作性、そして「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」という表現の幅を広げる機能についての紹介がありました。

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また、Zシリーズの現行機種で唯一、Z50IIに搭載された内蔵フラッシュは雪や雨を「玉ボケ」として表現できるなど、ニコンの遊び心が詰まっていると紹介され、参加者の皆さんも興味津々でした。

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また、オートモードでもピクチャーコントロールを適用できるようになった点については、「設定に慣れていない方でも、写真の雰囲気や色味を簡単に変えられる画期的な機能」と強調され、会場は「なるほど!」という発見に満ちていました。

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もちろん、カメラの基本操作や今回貸し出される「Z5II」「Z50II」の特徴、キットレンズの活用法についても丁寧な解説がありました。
こういった参加者と足並みをそろえる時間があると、初めてZシリーズを使う参加者も安心して午後の撮影実習に挑めるなと思いました。

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午前の部ではYuri先生と風花先生、それぞれの作品紹介や撮影の際に心がけていること、被写体との向き合い方など、日常を写真に切り取るためのヒントが満載の講義が行われました。
しっかりと座学でカメラや撮影に対する考えを学んだあとは、各自お昼休憩に入ります。

午後:撮影実習の様子

お昼休憩の後、13時には港町である神戸を堪能できる突堤付近にて皆で集合しました。

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※2チームで分かれる前に集合写真を撮りました。

梅雨時期ではありましたが、雨の心配もなく、晴れ渡った青空の下、Yuri先生・風花先生の2チームに分かれて、それぞれの視点で撮影実習が始まりました。

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※移動するYuri先生チーム

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※撮影前の設定を確認する風花先生チーム

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撮影実習では、様々な撮り方のレクチャーに加え、構図の取り方、光の捉え方、人や風景を含めた作品を意識したアプローチ方法など、実践的なアドバイスが飛び交っていました。

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※足元に咲く花もカメラを持つと普段とは違った見え方がします。

Yuri先生は、パステルカラーや「ときめくもの」を見つけることで被写体を見つけやすく、特に「お花を見かけたら撮りたい」と感じると語り、色を意識した撮影のヒントを与えてくれました。

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※高倍率ズームレンズも講義内では利用する方が多かったです。

風花先生は「少し変わったものを見つけた時」がシャッターチャンスだと語り、ユニークな階段状の構造を利用して「下から空に向けて人物を撮ったり、上から下に撮ったりと、様々な撮り方ができる」とストリートフォトの楽しさを提案していました。

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「被写体を見つけたら、それがどんな風にしたら素敵に見えるのかを、角度や背景を考えながら撮る」という両講師の共通したアドバイスは、参加者にとって大きな気づきとなったようです。

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特に「背景に無駄なものを映さない」「単焦点レンズで背景をボカす」「望遠レンズで一部だけ切り取る」といった具体的なテクニックは、街中でのストリートフォトに役立つと好評でした。

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Yuri先生は、自身のイメージングレシピ※「Pale Tale」を使って撮影した小豆島やフェリー、カフェの作例を披露していたこともあり、「ひとつの旅やひとつの撮影を、ひとつの物語のように楽しんで使ってほしい」というイメージングレシピに込めた思いを語っていました。

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また、風花先生は、ご自身のイメージングレシピ※「Tender Clear」を使い、自宅の猫を撮影したエピソードを披露していました。
そういった日常を作品にすることからも光の向きを意識し、猫に負担をかけない範囲でいかに自然な表情を捉えるか、そして色を統一してまとまりのある写真に仕上げる工夫について説明していることが印象的でした。

※クリエイター本人が語る場合はピクチャーコントロールの「フレキシブルカラー」となりますが、参加者視点ではクリエイターのイメージングレシピとなるため、当記事ではイメージングレシピとして紹介しています。

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撮影時は6月後半かつ「梅雨はどこに行った?」と思えるほどの暑さでしたが、参加者は講師陣の話を聞きながらも熱心にシャッターを切っていた姿が印象的でした。
時折、集中して移動の波に乗り遅れる参加者もいましたが、比較的開けた場所での撮影だったので迷子になることもなく、すぐに合流していた点も安心できました。

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普段、何気なく歩いている街もレンズを通すことでまったく違う景色になるのはカメラが楽しくなるポイントだと改めて実感できた一日でした。
同じ場所、同じカメラ(似たカメラ)だったとしても、撮る人によって着眼点や切り取り方が変わってくるのも面白いですね。

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印象的だったのは丁寧に管理された突堤付近には期待以上に多くの種類の花が咲いていました。
参加者たちは、ボケ表現を楽しむためにNIKKOR Z 50mm f/1.8 S や NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 といった貸し出し用の単焦点レンズを試しながら、思い思いに花を切り取っていました。

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撮影中に困ったことがあると、同行していたスタッフがサポートに入ることで貴重な撮影時間を最大限に活用できていたのも印象的でした。

作品発表の時間

暑い中での撮影実習の終了後、小休憩を兼ねた移動後にも学びの時間は続きます。

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午前の部で座学の会場となった教室に戻り、各参加者の作品をA3プリントで印刷しました。
写真のプリント(印刷)を待つ間、参加者の作品が教室の前面にある大きなモニターに投影されました。

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撮影した本人が意識した点や、撮影したときに気づいたことなどを他の参加者へ説明する時間は「なるほど!」や「そういったところが!」という発見が数多くありました。

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私自身は、船の一部に猫のイラストがあったり、青空を活かした参加者の鋭い着眼点や爽やかな作品たちに心惹かれました。
そして、ワークショップもいよいよ終盤です。

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今回、撮影時に貸し出されたZシリーズのカメラは2週間レンタルです。
つまり、参加者が2週間の間に日常の中で感じた瞬間を撮影し、後日写真を事務局へ提出することで、Yuri先生・風花先生よりビデオ講評を受けることができるのです。
この2週間という長期レンタルと丁寧な講評は、参加者にとって自身の写真とじっくり向き合う貴重な機会となるだろうなと思いました。

ワークショップを通じて

特別に撮影地として有名な場所や環境ではなくとも「ありふれた日常にこそ、かけがえのない一瞬の美しさがある。」
そんな想いを写真という形で表現することの楽しさや奥深さを、今回の撮影実習を通じて多くの参加者が体感されました。
まさにセミナータイトル通り「日常を、わたしだけの物語にする。」だったなと思います。

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参加者の皆さんの笑顔からは、今回の体験に対する満足感と、かけがえのない思い出になったことが伝わってきました。

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私(筆者)も、当日はワークショップに同行できたこと、とても楽しかったです!
こっそりと記録係として携わっていましたが、移動中など色々な方々と様々な話題で盛り上がれたことがいい思い出となりました。

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次回はどういったテーマでワークショップが開催されるのか、私も今からとても楽しみです。

このワークショップレポートが参加者の振り返りや次回、参加を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

最後までこの記事を読んでいただき、ありがとうございました。
また次回のワークショップレポートでお会いしましょう。

▼参考記事
フレキシブルカラー
・Yuri先生 詳細
・風花先生 詳細

カメラ
・Z5II 詳細
・Z50II 詳細

レポートを書いた人

Jima's プロフィール

<プロフィール>
Jima(じま)/ 写真家・Nikon系YouTuber
5年間フォトスタジオにて活躍後、管理職として得た知識と経験を活かし独立。
現在は法人を立ち上げ撮影のみならず情報発信を含め幅広い領域へ活動の場を広げる。

◆活動内容
チャンネル登録者数3万人のYouTubeチャンネル「カメラ塾【JimaTube】」を運営。
カメラや写真、撮影知識に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中。

【YouTube】カメラ塾【JimaTube】