みなさん、こんにちは(^^)
YouTubeにてカメラや撮影技術の情報を発信しております。
Jimaと申します。
2024年12月に開催されたワークショップ「こんな色どうやって作るの?写真家・上田晃司のNikon Z6Ⅲを使ったカメラでつくる!色作り基本のき」のイベントレポートです。
当日の流れやワークショップの内容や雰囲気、参加者様の様子など次回開催分のワークショップの参考になれば嬉しいです。
今回、2024年12月7日にmeriken gallery & cafeで開催されたワークショップ「こんな色どうやって作るの?写真家・上田晃司のNikon Z6Ⅲを使ったカメラでつくる!色作り基本のき」に記録係として参加しました。
このワークショップでは写真家・上田晃司先生の丁寧な指導のもと、フレキシブルカラーピクチャーコントロールを含めNikon Z6Ⅲの魅力を学べる一日でした。
このレポートでは広報的な内容ではなく、私自身ひとりの参加者として気づいた点などをお届けします。
このワークショップは、2024年7月12日に発売されたミラーレス一眼カメラ Z6IIIで追加された新たなピクチャーコントロール「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」の活用方法を学べる実用的な内容でした。
午前は座学でカメラの基礎やフレキシブルカラーピクチャーコントロールの特徴を学びました。
午後は座学で学んだ内容を撮影実習として試す場です。
その後、撮影から戻ってから各参加者の作品を上田先生に講評していただく流れでした。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールは当記事の執筆時は搭載されている機種はZ6IIIとZ50IIのみと限られています。
そのため参加者全員にワークショップ中、Z6IIIとNIKKOR Z 24-120mm f/4 S のレンズキットが貸し出されました。
比較的、新しいカメラであるZ6IIIをじっくりと自分のペースで使えることや新しいフレキシブルカラーピクチャーコントロールについて学べる場は貴重だなと感じました。
また、ニコン純正の現像ソフトであるNX StudioによるカラーブレンダーにNikon Imaging Cloud(クラウドピクチャーコントロールのレシピ)など知っておきたい情報が盛りだくさんでした。
そんなカメラの基礎から始まり、フレキシブルカラーピクチャーコントロールについて色づくりを体系的に学べる今回のワークショップは貴重だと実感しました。
色づくりだけではなくカメラそのものとしても高性能で静止画、動画どちらも得意なオールラウンダーとなるZ6IIIは利用方法を把握することも大切です。
参加者の皆様は熱心にノートに重要な部分を書き写したり、実際にカメラの操作画面を確認しながら学んでいました。
さすがはZ6III保有者や購入を検討している方、色づくりに興味がある方で集まったワークショップです。
カメラの基礎的な操作方法などの話の後、午後の撮影実習に向けた撮影テクニックの解説になります。
上田先生がどういった視点と意図でアングルとポジションを意識するか、何を基準にレンズ選びをしているかなど充実の内容でした。
また頻繁に使う機能をマイメニューへ登録したり、iメニューの各機能に加えカスタムボタンの割り当てなど経験に基づいた設定内容の解説もありました。
カメラの基礎、撮影テクニックの話に続き今回のテーマでもある色づくりの話に入ります。
ただ、色づくりは簡単ではありません。
慎重かつバランスを意識しないと色が飽和してしまったり、撮影シーンによってはシックリこない場面もあります。
まずはNX Studioで何ができるのか、他の現像ソフトとの違いや最近になって強化されたアップデート情報などの解説です。
NX Studioもフレキシブルカラーピクチャーコントロール同様に詳細な利用方法等はインターネット上に決して多くはありません。
なので、こういった場面でニコン純正の現像ソフトが無料でここまで対応できているということを網羅的に学べることは大切です。
その機能のひとつにフレキシブルカラーピクチャーコントロールでも活用するカラーブレンダーがあります。
カラーブレンダーの各機能や設定値が何に変化を与えるのか、大きいモニターで確認しながら進めます。
ただ、NX Studioを用いたカラーブレンダーでの色づくりはパソコンなどが必要になります。
そこで、今回のワークショップで貸し出されているZ6IIIには事前に上田先生が作成したフレキシブルカラーピクチャーコントロールが数種類から選べるように設定されていました。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールはSDカードから読み込むことも可能なので、自分なりの色(フレキシブルカラーピクチャーコントロールは)を作成後は長期的に活用できる点も魅力だと思います。
さて、カメラの基礎を学びました。
撮影テクニックや色づくりについても学びました。
こうなってくると、参加者の皆様も「早く撮りに出かけたい」というソワソワ感が出てきます。
ワークショップの会場近くには港があります。
各自Z6IIIを持って移動し、撮影開始です。
自由に撮影しつつ時折、上田先生より「こう撮ると良いよ」や「ここから撮ると面白いよ」など的確なアドバイスをいただけます。
また撮影した写真を各自が上田先生に見てもらい、改善点や意識したい点の説明等もありました。
当日は快晴で撮影日和、皆さんが笑顔で楽しく撮影している様子が印象的でした。
港ということもあり海鳥も近くにいました。
写真は面白いもので同じカメラ、同じレンズ、同じ場所に集まって撮っているのに全く同じ写真は存在しません。
撮影時に意識している点や高さにアングル、構図など同じ場所で撮っていても各自それぞれ異なる写真となります。
撮影実習の始めは参加者全員で同じルートを歩きつつ自由に撮影します。
最近、流行りのフォトウォークに近い感覚です。
順調に撮影が進み、お昼時となりました。
ここからは15時30分まで自由行動となります。
今年は暖冬だからか12月でも一部の木々には紅葉が残っていました。
15時30分の集合まで各自が自由にストリートフォトを楽しむ時間です。
ただ、急に「自由に撮ってください」と言われても戸惑ってしまいます。
任意となりますが、A・B・Cの3チームに分かれて上田先生と一緒に撮影する時間もありました。
大人数だと質問等も遠慮してしまいがちですが、3チームに分かれて任意でアドバイスを求める時間では少人数となります。
皆さん上田先生の前で順番待ちをしつつカメラの再生画面から構図や意識する点などのアドバイスを真剣に聞いていました。
さて、そろそろ教室へ戻る時間となりました。
15時30分から各自が撮影した写真から自信作を選ぶ時間となります。
教室(meriken gallery & cafe)は港の近くなので数分で戻ることが出来ます。
いよいよ大事な作品選びの時間です。
実はこの写真を選ぶ作業が意外と難しいのです。
3枚などであればお気に入りを気軽に選ぶだけなのですが、皆さんの前で「私の作品はコレです」と発表してA3でプリントアウトするとなると悩むものです。
ここからは各自が提出した作品について想いを解説します。
カメラで写真を撮っている方でも1枚の写真について発表すること、何を意識して撮影したかを言語化することは大切です。
このワークショップではカメラの基礎や色づくりを学び、撮影実習に皆で出かけて、各自の自信作を発表しプリントアウトして持って帰るという充実の時間を過ごすことが出来ました。
各参加者へプリントした作品が渡され無事、ワークショップは終了となりました。
イベントレポートはいかがでしたか?
今回のワークショップ(カメラでつくる!色作り基本のき)は特徴として過去開催分とは異なり色づくりが重視されていました。
各作品に参加者の好みがシッカリと表現されており、写真作家育成講座のような側面もありました。
私も記録係や冒頭の案内等で参加させていただく中、皆さんの真剣に学ぶ姿に良い刺激を受けました。
またワークショップと同時開催の合同写真展にゲスト出展していました。
こういった定期的なイベントは作家活動の振り返りや一区切りとしても貴重なイベントだと思います。
そして改めて写真、カメラは年齢など問わず誰でも楽しめることが強みだなと実感しました。
今回のワークショップを含め、Nikon クリエイターズ in meriken gallery & cafeは定期的に開催されています。
次回はどういったテーマとなるか私も今からとても楽しみです。
このイベントレポートが参加者の振り返りや次回、参加を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
最後までこの記事を読んでいただき、ありがとうございました。
また次回のイベントレポートでお会いしましょう。
<プロフィール>
Jima(じま)/ 写真家・Nikon系YouTuber
5年間フォトスタジオにて活躍後、管理職として得た知識と経験を活かし独立。
現在は法人を立ち上げ撮影のみならず情報発信を含め幅広い領域へ活動の場を広げる。
◆活動内容
チャンネル登録者数3万人のYouTubeチャンネル「カメラ塾【JimaTube】」を運営。
カメラや写真、撮影知識に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中。
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