Nikon クリエイターズ

Jima’sイベントレポート
〜街撮りスナップ編〜

Jima's イベントレポート

みなさん、こんにちは(^^)
YouTube(【カメラ塾】JimaTube)にてカメラや撮影技術を中心に発信する私、Jimaと申します。

はじめに

今回、私は24年6月30日、 meriken gallery & cafeで開催された「写真家・上田晃司のニコンを使ってみる写真講座」に記録係として参加しました。

カメラやレンズに関する網羅的な知識の習得に加え、街撮りスナップの上達に必要なテクニックを実践形式で学べる充実の内容でした。

このレポートでは広報的な内容ではなく、私自身ひとりの参加者として気づいた点などをお届けします。

ニコンを使ってみる写真講座とは?

このワークショップは「街撮りスナップの上達」を目指した「ニコンを使ってみる写真講座」です。 Jima's イベントレポート

講師はカメラの祭典 CP+などで活躍する写真家 上田晃司先生が務めます。
ワークショップのタイトル通り、街中でのスナップ撮影技術を向上させることが目的で実際にニコンのカメラを使用して体験できる講座です。

このワークショップは午前中、座学としてニコンのZシリーズ(ミラーレス一眼カメラ)に触れながらカタログやマニュアルでは把握することが難しい細かい設定を学びます。

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紹介される大迫力の作例や充実した講義内容を聞き逃すまいと、熱心にメモする参加者が多かったです。
設定項目の内容では参加者と足並みを揃えて、カメラを操作する場面もありました。

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カメラのメニュー画面を開くと表示される機能も「何に使うのか」「どういった時に役立つのか」を把握する機会は意外と少ないです。
このワークショップは「ニコンを使ってみる」ことから使用機材をニコンのZシリーズと限定することで参加者が共通の機材環境で一緒に学ぶことが出来ます。

日頃、野鳥撮影する方で星景写真の設定やコツを把握している方
風景を撮ることが多い方がポートレート撮影時に役立つ細かい設定まで網羅することは時間と経験、知識に加え好奇心が必要です。

同じメーカーのカメラを使っていても、撮る対象が異なる場合はマイメニューやカスタムボタンの割り当てなど全く別物となることは自然なことです。

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加えて、ニコンのZシリーズで出来ること、得意なことを把握することは機材選びの上で大切です。
そして知識だけではなく、実際に撮影の場面で役立つ技術などを上田先生の体験談から学べる場でした。

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使うレンズが異なれば揃えるカメラアクセサリーも異なります。
カメラは「写真を撮る」ことは同じでも何をどういった目的で撮るかで世界が変わることが魅力です。

これは私自身、様々な撮影ジャンルに挑戦するからこそ学べるものだと実感しております。

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講義内で紹介された機能や設定項目の確認が済めば、次の便利機能や必要な知識の話へとスムーズに学べる流れが心地よかったです。

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撮影体験

午前の部でカメラの使い方や撮り方を座学でたっぷりと学んだあと、午後の部では撮影に出かけます。

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お昼休憩を含め、上田先生と一緒に街撮りスナップ撮影に出かける時間です。

色々な視点を持った参加者の方々と一緒にスナップ撮影に出かけると「その視点があったか」と自分にはない感性を知ることが出来ます。

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私も参加者の方々に同行して街撮りスナップに出向いたのですが、会話による情報交換も多く最近流行りのフォトウォーク(写真を撮りながら複数名で散策する撮影)に近いなと感じました。

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ただ、あくまで写真の上達を目的としたワークショップです。
撮影の時間は自由気ままに楽しめますが当日撮影した写真の中から自信作を1点、後ほど発表(提出)します。

なので、楽しく撮影しつつ限られた時間で自分のベストショットを探す程よい緊張感がありました。

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シッカリと構図を作って、通り過ぎる人たちを待って撮る方や瞬発力で勢いよく撮り続ける方など様々な撮影スタイルがありました。
持ち出したカメラやレンズによって撮影スタイルも多少左右されますが、日頃の撮り方が見え隠れするのも面白かったです。

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前日(6月29日)のレンズレクチャー快晴で日焼けする勢いだったのですが、当日の街撮りスナップ(6月30日)は小雨程度でした。

梅雨時で湿度があったため、皆さん撮影中に細かく休憩を入れて集中力を保つ調整も上手だなと感じました。

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地面もしっとりと濡れている環境では水たまりや雨傘の水滴、通行人の傘の色など意識・工夫する場面が多く皆さんの撮影テクニックが輝いていました。

ただ当日は曇天だったため、空をダイナミックに画角に収める際のコツとして人工物(建造物)を情報量として程よく含める技など上田先生の視点に皆さん感動しておりました。

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少し話が脱線しますが「カメラ持ってる人あるある」として同じメーカーのカメラを持っている方の機材を無意識に見てしまうことがあります。(あれ?私だけですか?)

私はニコンの機材をお持ちの方ならレンズなどを遠くから見てしまうのですが、中望遠のNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena や 大人気ズームのNIKKOR Z 24-120mm f/4 S で撮影している方が多かったです。

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一方、カメラはヘリテージデザインと質感を楽しめるZfが人気でした。
ZfではデザインがマッチするNIKKOR Z 40mm f/2 SE を利用している方が多かったです。

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梅雨時期で前日も雨だったこともあり、数カ所に水たまりがありました。
水たまりはカメラを持っていると水面に写る反射した景色を撮る「リフレクション」が楽しめます。

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随時アドバイスをいただくため、撮影した写真を上田先生のもとへ持ってくる熱心な参加者の方も多かったです。

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こちらは移動中の1枚です。
同じ場所でこだわりの1枚を撮ることも大事ですが、撮影時間は限られているため移動することも大切です。

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街中スナップは「自由に撮ってください」となることが多いのですが、自由だからこその難しさがあります。
鉄道や飛行機、ビル群にお花など何を撮るか撮影対象が決まっていることが気楽な場面もあります。

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日頃からスナップ撮影を楽しむ方は「よし!色々撮るぞ」となりますが、テーマを決めることに慣れていない方は「何を撮ろうか」から考えている様子が伺えました。
ただ「よし!これを撮るぞ」と決まった後は様々なパターンで写真を撮っており「エンジンがかかってきましたね」と談笑する場面も見受けられました。

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こういったワークショップを通じて日頃交流しない様々な年齢や撮影ジャンルの方々と意見交換できる場は貴重です。

交流の土台に「カメラで写真を撮っている」があるため、皆さん馴染むのも早いです。
定番の「何を撮っていますか?」「カメラは何を使っていますか?」この2つがあればOKです。

後は自然と話が広がるのが共通の話題(趣味)がある魅力だと再認識しました。
カメラで写真を撮っていると同じ趣味を楽しむ仲間となることは素晴らしいことです。

もちろん、私も記録撮影という立場でしたが参加者の皆さんが色々な場所で自由に撮影する姿を撮っているので「写真撮影を楽しむ者」として同じです。

緊張と学びの詰まった振り返り

15時からは教室に戻り上田先生による写真講評です。
参加者の皆さんが限られた数時間で撮影した自信作を提出し大きなモニターで確認します。

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参加者の皆さん、とてもお写真が上手で私も「そう来たか(撮ったか)」と作品を拝見することが楽しかったです。

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参加者が自信作を提出し「こういった狙いで撮った」「この写真を選んだ理由」など写真を見るだけではなく撮影者本人の捕捉説明が入ることで理解が深まります。

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緊張と不安の入り混じる中、作品を提出した参加者に対して「褒めて伸ばす」の上田先生から改善点を含めて具体的なアドバイスをもらえるのは非常に貴重な経験です。
講評となると厳しい減点方式を想像する方も多いですが、良いところと気になるところを見つける感覚が大切ですね。

提出した自信作(写真)は上田先生の講評後、大きなA3サイズにギャラリーのスタッフさんがプリントしてくれます。

自分が撮影した写真を良質なA3でプリントされ持ち帰ることができます。
知識を学べ、撮影を体験してプリントされた自信作を持ち帰ることのできるワークショップは、ニコンカメラの魅力を存分に体験できる素晴らしい機会でした。

まとめ

今回のワークショップは”カメラ・写真に没頭する時間”だと強く感じました。

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単なるカメラやレンズを紹介・宣伝するだけではなく、カタログなどでは記載されていない「現場の技」として様々な機能やテクニックを知ることが出来ました。
約20名と上限いっぱいの大人気ワークショップではありますが、お昼休憩を含め9時30分から16時とたっぷりと時間があります。

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カメラや写真に詳しい方、初めてニコンのカメラに触れる方など様々な視点から各参加者がご自身に必要な知識を吸収できる場でした。
熱量のある大人が集まり、カメラや写真撮影を楽しむ人達が同じ空間で学び切磋琢磨しつつ高めあう時間は素晴らしかったです。

カメラに限った話ではなくデジタル化が進む今だからこそ、リアル体験というのは大切だと再認識しました。

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私が”カメラ・写真に没頭する時間”だと感じた理由はmeriken gallery & cafeという空間の影響も大きかったです。

ワークショップ会場からは隣接するメリケンカフェ(ワークショップの隣の教室)がロビー越しに見えます。

メリケンカフェでは「【ニコン企画展】全国!ニコンで撮った写真展2024 Early with 写真家上田晃司+Jima」が同時開催されておりました。
その写真展に私はゲスト写真家として写真集 JimaTube Select 01 に掲載した写真をA3で大きくプリントした4枚を展示しました。

学びの時間と休憩や自由時間には隣の写真展会場を自由に見ることが出来る空間。
これは写真に没頭できる素晴らしい空間だと感じました。

Jima's イベントレポート 以前よりmeriken gallery & cafe の撮影体験のワークショップやイベントに携わらせていただき私自身、本当に貴重な学びの場となっています。

今後も定期的に類似するワークショップが開催される可能性も高いです。
ぜひ「楽しそう」「参加してみたかったな」と感じた方は次回ご参加いただけると嬉しいです。

ニコンのカメラを愛用されている方はもちろん、今は別メーカーのカメラを使ってるけどニコンに興味がある方にオススメのワークショップです。
ぜひ次回のイベントやワークショップの開催時には皆さんも参加してみてください。

イベントレポートを書いた人

Jima's イベントレポート

<プロフィール>
Jima(じま)/ 写真家・Nikon系YouTuber
5年間フォトスタジオにて活躍後、管理職として得た知識と経験を活かし独立。
現在は法人を立ち上げ撮影のみならず情報発信を含め幅広い領域へ活動の場を広げる。

◆活動内容
チャンネル登録者数 約3万人のYouTubeチャンネル「カメラ塾【JimaTube】」を運営。
カメラや写真、撮影知識に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中。


YouTube:カメラ塾【JimaTube】

◆SpecialThanks(敬称略)
株式会社メリケンギヤラリー
株式会社ニコンイメージングジャパン
カメラのカツミ堂

◆撮影機材の紹介
カメラ: ニコン Z9
レンズ: ニコン NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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カメラはZシリーズの中でも長時間での撮影・収録に応えてくれる安心のフラッグシップです。
レンズは広角から中望遠をF4一定にてカバーするズームレンズでイベント収録には最適でした。