Jima’sイベントレポート
〜レンズレクチャー編〜
みなさん、こんにちは（＾＾）
YouTubeにてカメラや撮影技術の情報を発信するJimaと申します。
はじめに
今回、私は24年6月29日、 meriken gallery & cafeで開催された「写真家・上田晃司のレンズパーフェクトレクチャー」に記録係として参加しました。
レンズに関する網羅的な知識の習得、撮影体験に加え写真の講評など充実の内容でした。
このレポートでは広報的な内容ではなく、私自身ひとりの参加者として気づいた点などをお届けします。
レンズパーフェクトレクチャーとは？
まず、どういったワークショップだったのか全体像を把握することが大切です。
レンズパーフェクトレクチャーはカメラの祭典として毎年、大盛況のCP＋など様々な撮影に関するイベント、メディア等で大活躍する写真家 上田晃司先生によるNIKKOR Zレンズの選び方や特徴を学ぶワークショップです。
午前中は「各レンズでどういった写真が撮れるのか」や「どういった特徴があるレンズだから、何を意識して撮ると良いか」などメーカーの製品ページやカタログ等の情報より踏み込んだ網羅的な内容を座学として学びました。
わかります。
レンズのことを学ぶと「撮ってみたい」となりますよね。
このワークショップでは午前中に座学で学んだ知識を午後、レンズをお借りして試せるのです。
なんと羨ましく素晴らしいワークショップなのでしょうか。
カメラは参加者が持ち込んだり、一部カメラ本体もお借りして撮影が楽しめるのです。
特に貸出しとして人気だったレンズは比較的新しい中望遠レンズ NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena と価格面から現実的に購入候補となる超望遠ズームレンズ NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRでした。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S は他の超望遠に比べるとコンパクトです。
ただ、午後の撮影は会場近くの街中を撮影するため超望遠よりも標準ズームや軽量な単焦点を持ち出す方が多かったです。
そうなのです。
実は最大2本までレンズを借りることが出来る素晴らしいワークショップなのです。
超望遠を借りたいが、街中に持ち出すことに抵抗がある方も安心です。
やはり撮影場所や撮影対象で持ち出すレンズを変えることは、とても大事ですね。
レンズ選びは事前準備も大切
数年前までニコンのZレンズは数が限られており悩むことも少なかったのですが、今は種類も増えて新製品を含めると40種類を超えています。
各レンズを手に取り実物を見れば違いがわかるのですが、そういった環境は大型の家電量販店やニコンプラザでもない限り難しいです。
そして悩ましいのが異なるレンズでも製品名は似ているものが多い点です。
こうなると数多くあるレンズの中からワークショップで借りる2本をどれにするか悩むのは当然です。
なので、ワークショップ参加者には「カメラ選び、レンズ選びのポイント」について解説された動画を上田先生が用意していました。
ワークショップ当日の座学の簡易版となりますが、レンズ選びの参考になる動画です。
私もレンズをワークショップで借りたわけではないのですが、頷きながら動画を拝見しました。
こういった配慮もあってか参加者の皆さんは楽しそうに「そうそう、このレンズを試してみたかった」と喜んでおりました。
約20名の大人たち（参加者達）がクリスマスや誕生日前の子供のようなニコニコした表情でレンズを開封する姿は私もワクワクしてしまいました。
撮影体験
午後、お昼休憩を含め借りたレンズを使って各自が自由に散策して撮影を楽しみます。
実はこのワークショップ、レンズを借りるだけではなく各自が街中で撮影した写真を発表します。
今年は梅雨入りが遅く天気が不安でしたが見事に快晴となり撮影日和でした。
6月末になると芝生も元気に育っています。
撮影開始前に各レンズで「どういった点を意識して撮影をするとよいか」など参加者が「よし、撮ってみよう」となる説明がありました。
緑のある場所では木漏れ日を玉ボケとして表現することを意識して撮ると面白いです
梅雨時期で前日も雨だったこともあり、数カ所に水たまりがありました。
水たまりはカメラを持っていると水面に写る反射した景色を撮る「リフレクション」が楽しめます。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S や NIKKOR Z 40mm f/2 SE などカメラやレンズも参加者の好みで自由に選べるのは良いですね。
こちらは私も愛用する比較的小型軽量な超望遠の単焦点レンズ NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S で400mmスナップを楽しむ参加者の方。
S-Lineの「S」表記も登場時期によって異なるので「ニコンもレンズが増えたな」と改めて実感しました。
随時アドバイスをいただくため、撮影した写真を上田先生のもとへ持ってくる熱心な参加者の方も多かったです。
こちらは移動中の1枚です。
同じ場所でこだわりの1枚を撮ることも大事ですが、撮影時間は限られているため移動することも大切です。
ニコン Zシリーズは背面液晶、ファインダーどちらも鮮明で快適に撮影が出来ます。
気軽に背面液晶で撮るも良し、ファインダーを覗き込み没入感を得るも良しですね。
街中スナップは何を撮るかテーマを見つける事から始まります。
日頃からスナップ撮影を楽しむ方は「任せて！」「何を撮ろうかな」という自信のある表情でした。
一方「いつも飛行機を撮っていて、街中で何を撮ればいいか悩む」と新たな撮影ジャンルへの挑戦に不安と期待が混ざった参加者もいました。
こういったワークショップを通じて日頃交流しない様々な年齢や撮影ジャンルの方々と意見交換できる場は貴重です。
交流の土台に「カメラで写真を撮っている」があるため、皆さん馴染むのも早いです。
定番の「何を撮っていますか？」「カメラは何を使っていますか？」この2つがあればOKです。
後は自然と話が広がるのが共通の話題（趣味）がある魅力だと再認識しました。
カメラで写真を撮っていると同じ趣味を楽しむ仲間となることは素晴らしいことです。
もちろん、私も記録撮影という立場でしたが参加者の皆さんが色々な場所で自由に撮影する姿を撮っているので「写真撮影を楽しむ者」として同じです。
緊張と学びの詰まった振り返り
15時からは再び教室に戻り上田先生による写真講評です。
参加者の皆さんが限られた数時間で撮影した自信作を提出し大きなモニターで確認します。
参加者の皆さん、とてもお写真が上手で私も「そう来たか（撮ったか）」と作品を拝見することが楽しかったです。
雨上がりだからこそ撮れる写真として、水たまりはリフレクションを楽しむには最適でしたね。
加えて各自が「こういった狙いで撮った」「この写真を選んだ理由」など写真を見るだけではなく撮影者本人の捕捉が入ることで理解が深まります。
そして褒めて伸ばすタイプの上田先生から改善点を含めて具体的なアドバイスをもらえるのは非常に貴重な経験です。
2時間のレンズについて学べる座学、撮影実習、撮影した写真の講評に加えて最大2本のレンズを2週間借りることができるワークショップは本当に豪華で素晴らしいと思います。
まとめ
今回のワークショップは単なるレンズの貸し出しや体験会に留まらず、上田先生の指導を受けながら実際に試すことができる貴重な機会でした。
そしてカメラ、写真撮影を楽しむ人達が集まり同じ空間で学び切磋琢磨する時間でもありました。
日頃から撮影友達と写真撮影する人、普段はひとりで撮影を楽しむ人など様々な撮影スタイルの方々が集まって自然と仲良く盛り上がれるワークショップは貴重です。
デジタル化が進む今だからこそ、リアル体験というのは大切だと再認識しました。
meriken gallery & cafe の撮影体験のワークショップやイベントには数年前から携わらせていただき本当に貴重な学びの場となっています。
今後も定期的に開催される可能性も高く、ぜひニコンのカメラを愛用されている方や今は別メーカーのカメラを使ってるけどニコンに興味がある方にオススメのワークショップです。
同時開催の公募展も含め、カメラや写真撮影を最大限に楽しめる素晴らしいワークショップ（レンズレクチャー）でした。
ぜひ次回のイベントやワークショップの開催時には皆さんも参加してみてください。
イベントレポートを書いた人
＜プロフィール＞
Jima（じま）/ 写真家・Nikon系YouTuber
5年間フォトスタジオにて活躍後、管理職として得た知識と経験を活かし独立。
現在は法人を立ち上げ撮影のみならず情報発信を含め幅広い領域へ活動の場を広げる。
◆活動内容
チャンネル登録者数 約3万人のYouTubeチャンネル「カメラ塾【JimaTube】」を運営。
カメラや写真、撮影知識に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中。
YouTube：カメラ塾【JimaTube】
◆SpecialThanks（敬称略）
株式会社メリケンギヤラリー
株式会社ニコンイメージングジャパン
カメラのカツミ堂
◆撮影機材の紹介
カメラ： ニコン Z9
レンズ： ニコン NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
カメラはZシリーズの中でも長時間での撮影・収録に応えてくれる安心のフラッグシップです。
レンズは広角から中望遠をF4一定にてカバーするズームレンズでイベント収録には最適でした。